CROSS-LAMINATED TIMBER

CLTの名称は国ごとに異なり、ジャンボ合板あるいはX-ラムなどと呼ばれたこともあります。日本の農林規格(JAS)では、直交集成板という名称を使っています。
KLH® – CLTは、寸法安定性、寸法精度、加工精度の高い、あらゆる箇所に活用できる建築材料です。主に構造用として壁、床スラブ、屋根材などに使用します。
CLTは2軸を持つ大型面材という特徴から、より自由な設計を可能にします。また、その寸法安定性から鉄やコンクリートなどとも組み合わせやすく、混構造とすることで、建物の内外のデザイン性を向上させることも可能です。一般に、木造建築は上部構造が軽いので、正味床面積を広く取ることができるのも利点のひとつです。
KLH®パネルは、移動式クレーンなどを使って工務店や建設会社によって組立てます。施工時間はパネル当り平均25分ですが、建物の構造や建築現場の条件によって異なります。平均的な大きさの戸建住宅で複雑な施工を必要としない場合、建て方はおよそ1日から2日で終了するため、工期の大幅な縮小が可能です。標準的な施工チーム構成は、現場作業員4人とクレーンオペレータ1人です。
用途
KLH®パネルは、その特性から、安定性の向上や耐力または非耐力用建築部材として利用されています。
CLTは、片持ち式パネルや、工場組立ユニットボックスやモジュラー住宅用としても使用されます。
- 戸建て住宅
- 多層階集合住宅
- テラスハウス
- 学生寮
- 高齢者ホーム
- 学校および幼稚園
- ホテル
- 公共建築物
- イベントホール
- 産業および商業施設
- 改装&増築
- 特殊ビル
製品の特長
- 生態学的にサステナブル
- 再生可能な素材
- 優れたエコバランス性
- 健康的で快適な室内気候
- 長寿命
- 個性的な建築設計が可能
- フレキシブルな間取り設計が可能
- 正味床面積の増加
- 技術認定・CE認証を受けた建築材
- 品質管理されISO認証を取得した生産工程
- CNC裁断と高精度の適合
- 従来の建築材(RC)よりも軽量
- 工期短縮と乾式工法
- 地震多発地域に最適
- 組立と施工が簡単
- 現場での騒音低減
- 現場作業員が少なく安全
- 搬入用車両の出入りの低減
- 養生時間が不要
- 嵌合が容易
パネル(マザーボード)の最大寸法と幅
最大パネル長: 16.50 m
最大パネル幅: 2.95 m
最大パネル厚: 0.50 m
基準幅: 2.25 | 2.27 | 2.73 | 2.95 m
生産可能な最小パネル長: 8.25 m (0.05 mきざみで)
製品仕様
製品名/ブランド名 | KLH® – CLT |
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その他の名称 | Cross-laminated timber (CLT)もしくはX-lam |
用途 | 壁、床、屋根用構造材 |
耐久性 | EN1995-1に基づくサービスクラス1, 2 JASにおいては使用環境C |
樹種 | 欧州スプルース (その他パイン、ファー、ストーンパインなど) |
積層数 | 3, 5, 7 またはそれ以上(構造要件による) |
ラミナ(ひき板) | 厚さ20 〜 45 mm 人工乾燥させた等級区分材をフィンガージョイント |
強度クラス | ラミナはEN338に基づくC 24ただし10% までC 16 を許容 JASにおいてはS90 (ラミナ外層内層ともにM90A) |
接着剤 | ホルムアルデヒド非含有PUR 接着剤 EN15425に基づく室内、屋外用構造材、非構造材用として認定済み |
接着圧 | 最小 0.6 N/mm² |
含水率 | 12% (+/- 2%) 出荷時 |
最大寸法 | 長さ 16.50 m | 幅 2.95 m | 厚さ 0.50 m |
基準幅 | 2.40 | 2.50 | 2.73 | 2.95 m |
表面仕上げ | ノンビジュアル (NVQ) | 産業施設用ビジュアル (IVQ) | 住宅用ビジュアル (DVQ) その他特注あり |
重量 | 5.5 kN/m³ (ÖNORMオーストリア規格 B 1991-1-1:2011の構造分析用として) 500 kg/m³ (輸送用基準として) |
湿度による膨張と収縮 | パネル面の水平方向おいては1%の含水率の変化に対して0.02%、 垂直方向(パネル厚み方向)においては1%の含水率の変化に対して0.24% |
熱伝導率 | λ = 0.12 W/(m*K) (EN ISO 10456に基づく) |
熱量・比熱 | cp = 1600 J/(kg*K) (EN ISO 10456に基づく) |
透湿抵抗性 | μ = 300 (dry) to 46 (wet) (EN ISO 12572に基づく) |
気密性 | KLH® – CLT は通常、気密層として使用出来ます (EN 12207 によるクラス4)。他の部材、突き合わせジョイント、貫通部などへの接続は適切な気密処理を必要とします。 |
燃焼反応 | Euro Class (ユーロクラス) D-s2, d0 |
耐火性 | 火災分析パラメーターETA – 06/0138 (欧州技術評価書)に基づく |
パネルタイプと構成の種類


KLHパネルの製造方法について(JAS認定工場)
KLH®パネルは、並べたひき板が3層以上に構成されています。各層を、繊維方向が直交するように積層し、高圧接着して大型木質構造パネルに仕上げています。お客様のご要望に合わせて、PEFC/06-34-110 やFSC® C119602-認証部材もご提供いたします。
ひき板を直交させることで、パネルの耐力と寸法精度が向上し、木材特有の膨張収縮の影響も大幅に低減されています。
パネルは、ETA(欧州技術評価)に準拠しており、含水率12%(±2%)の人工乾燥木材のみを使用しています。各ひき板は、工場で機械等級区分をして積層されます。製造工程は、第三者認定機関による制約の下、外部および内部での品質管理審査を定期的に行っています。
JAS認定工場で製造しております。




接着と積層
積層にはEN15425に準拠した、ホルムアルデヒドをはじめとするVOC(揮発性有機化合物)を含まないポリウレタン系接着剤を使用しています。性能試験に合格しタイプ1に分類された接着剤で、荷重を受ける木質構造材用として承認を受けています。
接着剤は、接合部当りおよそ0.15 kg/m2を接合面全体に機械で塗布します。
KLH®単一材パネル加工で使用する積層圧は0.6 N/mm2です。この圧力値は、真空プレス工法の6倍で、高い積層品質のCLTを生産することが可能となります。また耐力の向上にもつながります。
CNC裁断と公差
KLH® – CLTは、先進のCNC裁断技術を使って工場で製造されます。CNCによる裁断は、設計事務所や建設会社から提供される承認済み図面に基づいて行われます。
長さと幅が1mより大きいパネルの場合は±2 mmの寸法公差が適用されます。これは標準パネル、標準裁断、含水率12%を基準としています。技術的な理由から、標準裁断のパネル寸法は、 長さ1 m、幅1mが最小となっています。
標準裁断工程に加えて、ご要望があれば、お客様の要求仕様に合わせた最適な裁断サービスをご提供いたします。

壁、床、屋根パネルの標準裁断
パネル表面に対して直角縦切削、はす切りは最大切削深さ260mm。床および屋根パネルでは、最大4リニアメーターの円形穴加工、壁パネルでは最大6リニアメーターの穴加工。
ドアや窓のカットアウトまたはその他の開口部の内部隅角部は、標準で丸く加工されています(Rは20 mm)。
内部隅角部を丸加工しない場合は、追加費用が発生します。
床および屋根パネルの標準裁断には、通常のパネル接合部が含まれます(相欠きまたは合板スプライン接合、最大切削幅:90 mm)。
その他の裁断サービス
上述した標準裁断以外の裁断は「特殊裁断」となります。技術的実現性を検証後、プロジェクトごとに計算を行ってご提供します。また、特殊機械による裁断は寸法公差が増すことがあります。
特殊裁断の例
- 専門業者用ルーティング
- パネル側面、端部のドリルでの穴あけ
- 特殊な内部および外部隅角/形状を持ったパネル
- 相欠き接合部およびパネル下部またはパネル中心部の穴あけ
- I形鋼のカットアウト
- ラフターおよび梁のカットアウト
- 小版パネル(幅が 1 m未満)の裁断
- パネルの両面加工
- ソケットおよび管路用カットアウト
